2024年年9月22日に行われました、段位別大会の開催結果を掲載します。
開催結果
二段以下の部
順位 | 的中数 | 氏名 | 所属 | 称号 | 段位 |
1 | 5 | 関 駿吾 | 桐弓会 | * | 弐段 |
2 | 5 | 瀧平 好文 | 内原 | * | 弐段 |
3 | 4 | 三浦 彩加 | 茨城大学 | * | 初段 |
4 | 4 | 千葉 大地 | 茨城 | * | 弐段 |
5 | 4 | 梅澤 英利 | 日製(日立) | * | 弐段 |
三段の部
順位 | 的中数 | 氏名 | 所属 | 称号 | 段位 |
1 | 6 | 安田 智哉 | 北総 | * | 参段 |
2 | 5 | 宮川 晃弥 | 神栖 | * | 参段 |
3 | 4 | 宮川 隼弥 | 神栖 | * | 参段 |
4 | 4 | 矢口 裕章 | 笠間 | * | 参段 |
5 | 4 | 橋本 明翠香 | 北総 | * | 参段 |
四段の部
順位 | 的中数 | 氏名 | 所属 | 称号 | 段位 |
1 | 6 | 荒木 道備 | 勝田 | * | 四段 |
2 | 5 | 飯沼 幸一 | 水戸桜川 | * | 四段 |
3 | 5 | 照沼 勇一 | プロテリアル | * | 四段 |
4 | 5 | 橘 はるか | 慈弓会 | * | 四段 |
5 | 5 | 文倉 和彦 | 北総 | * | 四段 |
五段の部
順位 | 的中数 | 氏名 | 所属 | 称号 | 段位 |
1 | 5 | 島崎 かおる | 堀原 | * | 五段 |
2 | 5 | 島田 嘉隆 | 霞ヶ浦 | * | 五段 |
3 | 5 | 藤崎 英治 | 神栖 | * | 五段 |
4 | 4 | 菊地 凜 | 土浦 | * | 五段 |
5 | 4 | 谷越 敏彦 | 水戸 | * | 五段 |
称号受有者の部
順位 | 的中数 | 氏名 | 所属 | 称号 | 段位 |
1 | 5 | 後藤 裕一 | 土浦亀城 | 教士 | 七段 |
2 | 5 | 河合 徹 | 阿見 | 教士 | 六段 |
3 | 5 | 久保田 亮 | 日製(日立) | 錬士 | 五段 |
4 | 5 | 山口 純 | 蒼藤会 | 錬士 | 六段 |
5 | 4 | 古俣 正喜 | 神栖 | 錬士 | 五段 |
射技優秀賞
射場 | 得点 | 氏名 | 所属 | 称号 | 段位 |
二段以下の部 | 669 | 田所 貴光 | 水戸 | * | 弐段 |
三段の部 | 729 | 宮川 晃弥 | 神栖 | * | 参段 |
四段の部 | 740 | 橘 はるか | 慈弓会 | * | 四段 |
五段の部 | 790 | 島田 嘉隆 | 霞ヶ浦 | * | 五段 |
講評
会長 中嶋鉄郎先生(教士七段)(有段者の部)
今日は気温が低かったので、いいコンディションで引けたと思います。
さて、皆さんは、いい成績で表彰されたわけです。特に6射皆中だった安田選手、荒木選手、大変すばらしい射でした。さらに精進して欲しいと思います。
一般的なことを申しますと、いかに正しい射で中るようにするか、ここを求めていると思うんです。一手審査がありましたが、審査員は、いかににごりのない射をしているかというところに注目しているわけです。では、にごりのない射をどう出すか?そのためには、会の構成、詰め合いと伸び合い、特に伸び合いは教本では絶対条件だというふうに書かれていますよね。どこで離す(離れる)か、その時機を会得することが大事だと思います。
技能優秀賞を取られた方たちは、その時機を心得た非常ににごりのない射だったと言えると思います。ただ、さらにステップアップするためには、やはり課題はあるだろうと思います。さらに一歩踏み出て自分の殻を破るためにはどうするか。私なんかもそうですが、自分ではわからないわけです。先生を見つけて、その先生に教わるのが一番だと思うわけです。そして、その殻を破れるかというのが、非常に大事だと思うわけです。
県連では講習会に力を入れていますが、今年度は範士の先生方に特にお願いして、地区に行っていただいております。茨城県の範士の先生方は、全国から引く手あまたの先生方ばかりです。ぜひ、この先生方のご指導を仰いで、どこが自分の課題なのかを見つけて殻を破っていただきたい。そして、さらに一段階、二段階と飛躍されることを願っていますので、頑張ってください。
相談役 橋本眞也先生(範士八段)(称号者の部)
優勝者、入賞者の皆さん、おめでとうございます。
五段以下の参加者においては、一部、採点制を導入しましたが、称号者においては的中制だけでの競技でした。
ここで入賞された方々には、共通して、「発」の巧みさが際立ち、的中もそれに伴ったように思います。しかし、「無発の発」あるいは「雨露利の離れ」といった観点から見ますと、今後の研鑽がさらに望まれます。そんな思いから、この場を借りて、「発」の考え方を述べさせていただきます。
離れは、身体、特に腕を矢筋に伸ばすものでは、決して、ありません。こう言うと、一瞬疑問を持つ人がいるかもしれませんが、ここで、魚の泳ぎを例にしてみましょう。たとえば、池の鯉ですが、真っ直ぐ前進する場合でも、体を前進方向に伸ばそうとして泳いではいません。身体を左右にくねらせて、すなわち、進行方向とは直角の方向に体を折って前進を工夫しています。なぜなら、背骨は、折れ曲げることはできても伸び縮みはしないからです。私たちの腕の骨も同様で、一つ一つは伸び縮みしません。各関節を軸にして、骨が回転するだけです。会では、ほとんどの骨は、矢筋にほぼ平行に揃うように並びますから、鯉の身体と同様に、骨に沿った方向に伸ばそうとせず、骨に直角方向にトルクを発生させることしかできません。
骨の運動は、その骨に沿った長手方向に対して直角方向への回転の自由度しか持ちませんから、この回転を最適に利用することが、離れの運動であると言えます。極端に言えば、矢筋に伸びるのではなく、骨を回転して、矢筋に直角に放つことが技であると言えます。
今後の研究のヒントとしていただければ幸いです。