令和5年4月8日に行われました春季大会の開催結果を掲載します。

開催結果

有段者男子の部

順位的中数氏名所属称号段位
16木村 薫日立市*五段
26加藤木 保東海村役場*参段
36増尾 裕次稲敷市*五段
45穂坂 陽一石岡*四段
55髙野 陽人土浦*弐段

有段者女子の部

順位的中数氏名所属称号段位
15長山 琴音土浦*弐段
25大貫 春恵水戸桜川*五段
35斎藤 詩乃土浦*五段
45福地 京子水戸射友会*四段
55八巻 千夏水戸桜川*参段

射技優秀賞

射場得点氏名所属称号段位
前射場737佐々木 則子堀原*五段
後射場733園部 晃生土浦亀城*四段

称号受有者の部

順位的中数氏名所属称号段位
14山口 純蒼藤会錬士六段
24大金 勉友部錬士五段
34瀧口 眞央土浦錬士五段
44杉山 義光水戸桜川錬士五段
54辻 尚宏土浦亀城教士六段

講評

相談役 橋本眞也先生(範士八段)

 優勝、入賞をされた選手の皆さん、おめでとうございます。

 私は、第二射場で、弐段から五段の方々の採点をさせていただきました。この段位は、私が、大学で弓道を始め、社会人となってしばらくして五段を頂いた二十代の時期にあたります。私の弓道観や射技の基礎を築いた最も大切な時期だったと顧みます。

 今日、弐段から始まって参段と進んだ時点で感じたことは、理に叶った弓をきちんと引いているということでした。ところが、四段、五段と進むに従って、骨法も、筋肉の均衡も崩れて来ているのです。同じ人の昇段の流れを見ているわけではありませんが、大勢の平均的な傾向を見ましたので、昇段の過程を物語っているに違いありません。

 私は、道場に「明珠在掌(めいじゅざいしょう)」と書いた木彫りの横額を掛けています。明るい珠すなわち宝物は、すでに掌にあると言っています。弐段、参段の時期に掌の中に在った宝物を、四段、五段と進むにつれて何処にやってしまったのでしょうか。固い石に覆われた宝石に喩えましょう。埋もれている宝石に気付かず、ほかの汚い石ころを宝物かも知れないと拾い集めてきたのではないでしょうか。あるいは、手中の原石の、その宝石を、それとは知らずに、石塊(いしくれ)のほうを残して捨てていたのかも知れません。

 弓道は立禅と言われています。「捨てなさい。そうすれば、本来の自己が顕現する」と教えます。どうぞ、掌に在る原石の中から、宝石を削り出し、それを磨いて下さい。それぞれの先生の元で、もうしばらく、何を捨てるべきかを学んで頂きたいと思います。頑張って下さい。以上

名誉会長 久保田清先生(範士八段)

 ご苦労様です。

 優勝・入賞した五人は、今までの大会でも良い成績を残している先生方です。四ツ矢皆中ということで、本当に立派でした。

 全体的には、五人を除いてということになりますが、品位という点からすると、有段者と比べてもう少しがんばってできればいいかなと見てました。

 立射での四ツ矢の弦の返し方は腰から手を放さないで行うと決まっているのですが、それが、腰から手を放して弦を返している人が三分の二くらいいました。

 七段以上とかになってくると、立射の謝礼とかが回ってきます。そのとき弦の捌き方も含めて基本の動作がきちんとできていないと、大恥をかくことになります。

 恥をかくだけならまだしも、例えばそれが二次審査だとすると、不合格になってしまう。

 射は大事ですが、基本の動作も大事です。

 しっかり勉強して臨んでいただきたいと思います。

 お疲れさまでした。